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職員インタビュー

夢に出てくるほど
考えて、
目の前の人を
わかろうとする。

森田 千尋 Chihiro Morita
2020年入職
人間福祉学部 社会福祉学科 卒業
職種:生活支援員(障害者支援施設 魁)

考える。考える。考える。
やっと支援が生まれる。

障害者支援施設「魁」で生活支援員をしています。起床、食事、整容、入浴、就寝、余暇など、利用者さんが朝起きてから夜寝るまでと、寝てからも。お一人おひとりの必要に応じて支援を入れていきます。支援の内容は人それぞれ。ひとつの答えや正解なんてありません。
たとえば、私が担当している利用者さんは、着替えがなかなかできませんでした。どうして着替えができないのかと、いろんなトライ&エラーを繰り返し、やっとたどりついたのが「ほかの服に着替えたくないんじゃないか」ということ。さっそくおなじ種類、おなじサイズ、おなじ色の服を3枚ほど購入し、「おなじ服に着替えましょう!」とやってみたところ、着替えるようになってくれたんです。今ではちがう服にも着替えられるようになり、次は「お洒落を楽しみましょう」という段階にきています。これまでできなかったことが、支援を通してできるようになる。その姿をみられたときの感動は、何にも代えがたいものがありますね。夜勤明けのまわらない頭でも、いろんな人に相談しながらでも、夢に出てくるくらい考えて、周知して、実践して、振り返って、それを何度も繰り返して。そういった日々の取り組みが実ったんだと、実感できる瞬間です。

森田ですけど、
“カシワギさん”と呼ばれてうれしい。

私のことを「カシワギさん」と呼ぶ利用者さんがいます。私の名前ではないんですが、呼んでいただけると関係性を築くことができたのかと嬉しくなります。利用者さんの世界観を尊重するという意味で、「カシワギさん」と呼ばれたらお応えするようにも。なぜ、「カシワギさん」なのか。きっと理由があると思うんです。私が働く魁は、精神障害の人も多く「どうしてその行動に出たんだろう?」ということがたくさんあります。今まで自分が勉強してきた社会福祉士の知識だけでは、とうてい太刀打ちできません。そんな思いから、精神保健福祉士の資格取得をめざしています。資格の取得はまだですが、勉強するなかでたしかな手応えも。たとえば、利用者さんから「お父さんが殺されたってニュースでやってたの」という発言があっても、統合失調症なのでそういった妄想があるのかなと推測できたり、焦ることなく対応できたりしています。科学的根拠から利用者さんを知ることで、より本質的な支援ができること。なにより、利用者さんと、よりよい関係が築けることに期待しています。

障害に関係なく、心は通いあう。

私にとって「人に向きあう」こととは、その人を理解しようとすることです。目の前の人を理解できたかもしれない。そう思えるのは、人に向きあえている証のような気がします。支援の現場においては、なにも一人だけで利用者さんと向きあう必要はないと思っていて。なぜなら、その人の望む幸せな生活が、めざすべきゴールだからです。職員間での会議やご家族の視点など、みんなで向きあうことが大切です。障害の有無や程度に関わらず、どんな人であっても心が通う瞬間があるように思えます。その人が笑顔になったとき、手を握ってくださったとき、大きく頷いてくださったとき、私のことを信用してくださっていると感じたとき…。ゼロから関係性を築いていくなかで、その人と向き合うことで心が通い、わかりあえたときに「人に向きあうおもしろさ」を感じます。

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いっしょに向きあい、
よりそえる。

そんな仲間と
会える日を

楽しみにしています。